錦小路(にしきこうじ)通り

錦小路通りは地元の人も観光客も集まる京都を代表するにぎわいの通り

錦小路通りは、京都の中心部を東西に延びる全長約1.9kmの歴史ある通り。その中心にある錦市場は地元の人が夕食の食材を選び、料理人が今日一番の品を見極め、観光客が京都らしい味との出会いを楽しみに歩く。同じ通りでも、訪れる人それぞれに違う目的がある。その活気こそが、何度歩いても飽きない錦小路通りの魅力

錦小路通りの名前の由来に秘められた京都の歴史

「具足小路」から「錦小路」へと変わった歴史

平安京が造られた当初、この通りは**「具足小路(ぐそくこうじ)」と呼ばれていた。平安時代中期、後冷泉天皇の時代(11世紀頃)に現在の「錦小路」**へ改められたと伝えられている。由来には諸説あるものの、美しい絹織物の「錦」のように華やかな通りであってほしいという願いが込められたという説が広く知られている。

ビルにめり込む鳥居は錦天満宮ならではの名物

錦天満宮を訪れると、まず目を引くのが両脇を建物に囲まれた珍しい鳥居。京都の中心街ならではの景色で、”ビルにめり込んだ鳥居”として写真スポットにもなっている。境内には願いを込めて撫でる「神牛(なで牛)」や、京都の名水として知られる「錦の水」もあり、参拝とあわせて楽しめる見どころが多い。

450年以上受け継がれる老舗「有次」は料理人憧れの包丁専門店

錦小路通りを歩いていると、ひときわ存在感を放つ老舗が「有次(ありつぐ)」。京料理の料理人なら一度は耳にする名店であり、プロから家庭の料理好きまで多くの人に愛され続けている。錦市場を代表する名店のひとつとして、国内外から多くの人が訪れる。

有次が長年支持される理由は、包丁を販売するだけでは終わらないこと。「包丁は買っていただいた時から一生のお付き合い」という考えのもと、研ぎ直しや修理、柄の交換などアフターサービスにも力を入れている。使い込むほど手になじみ、何十年も使い続けられる道具へ育てていく姿勢は、ものを大切にする京都らしい文化そのものといえる

鳥豊は鴨肉と川魚で京都の味を守り続ける老舗

錦小路通りで約90年にわたり暖簾を掲げる鳥豊。一見すると鶏肉専門店のように見えるが、実は鴨肉と川魚を専門に扱う錦市場でも珍しい老舗だ。親子二人で店を切り盛りし、家庭的な雰囲気の中で、京都ならではの食文化を今に伝えている。

数ある商品の中でも評判なのが蒸し鴨ロース。酒・醤油・砂糖で作った特製の煮汁に漬け込み、そのまま蒸し上げることで、鴨肉の旨みを閉じ込めながら、しっとり柔らかな食感に仕上げている。職人の手仕事が光る逸品で、お土産としても人気が高い。自家製の佃煮や惣菜を手頃な価格なのもおすすめ。

打田は伝統の味を守りながら新しい京漬物を届ける老舗

京都の知人から「いろんな漬物屋さんがあるけど、ここが一番」ときいたので、行ってみた。

錦小路通りで京漬物を探すなら、一度は立ち寄りたいのが「打田(うちだ)」。昭和15年(1940年)に京都・島原で創業した老舗で、「漬物は生きています」を信条に、職人が季節ごとに塩加減や重石を調整しながら、一つひとつ丁寧に漬け込んでいる。伝統を大切にしながらも、現代の食卓に合う新しい味わいを提案し続ける、錦市場を代表する京漬物店の一つだ。打田では昭和30年から契約栽培に取り組み、品質の高い野菜づくりにも力を注いできた。素材選びから漬け込みまで妥協せず、野菜本来の風味を引き出すことを大切にしている。その品質は全国加工漬物展示品評会で農林大臣賞や総理大臣賞を受賞するなど、高い評価を受けている。

島本海苔乾物は京都の「だし文化」を支える乾物の専門店

錦小路通りでふわりと香る削りたてのかつお節。その香りに誘われて足を止める人も多いのが島本海苔乾物だ。寿司店や割烹、老舗料亭、ホテルなどプロの料理人にも食材を届ける乾物専門店として、京都の食文化を長年支えてきた。家庭でも本格的なだしを楽しんでほしいという思いを大切にしながら、一つひとつの商品を丁寧に届けている。

お肉の弘は京都のブランド牛を味わえる精肉店

錦小路通りで上質な牛肉を探すなら、「お肉の弘(ひろ)」は外せない一軒。京都市内を中心に精肉店や焼肉店、レストランを展開する「京のお肉処 弘」が手掛ける店舗で、京都肉をはじめとする厳選された黒毛和牛を販売している。地元の人はもちろん、観光客がお土産や食べ歩きグルメを求めて立ち寄る人気店だ。揚げたてのコロッケやミンチカツ、ジューシーな牛串、牛カツなどは、錦市場の食べ歩きを楽しむ人たちに親しまれている。

弘ユッケ

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