
京都市北区を東西に走る「今宮通り(いまみやどおり)」。
西は大徳寺の東側から始まり、東は北大路バスターミナル裏を抜け、賀茂川へと続く道です。
現在はまっすぐ整備された通りですが、明治42年の地図では大徳寺の東あたりから田んぼのあぜ道が続き、その先は道が途絶えていました。
長い時を経て、少しずつ街道としての姿を整え、今では静かで風情ある生活路として親しまれています。

今宮神社 ― 通りの主役
古くから疫病を鎮める神として信仰
今宮通りの名の由来にもなっているのが、通りの東端に鎮座する今宮神社です。
平安時代、都に疫病が流行した際に「やすらい祭」を行い、疫神を鎮めたことから「疫社」として崇められてきました。
その後「今宮社」と呼ばれるようになり、健康・長寿・厄除けの神様として多くの人々に信仰されています。
京都三大奇祭「やすらい祭」
毎年4月に行われるやすらい祭は、
「太秦の牛祭」「鞍馬の火祭」と並ぶ京都三大奇祭のひとつ。
花傘をかぶった一団が「やすらいやすらい」と唱えながら町を練り歩く姿は、春の風物詩として知られています。
五穀豊穣と疫病退散を願う祭りで、平安の昔から続く京の原風景を今に伝えています。





今宮神社門前の味 ― あぶり餅
指先でちぎり、炭火であぶる素朴な味
今宮神社の門前といえば、名物のあぶり餅。
参道の両側には、400年以上の歴史をもつ老舗「一和(いちわ)」と「かざりや」が向かい合って軒を連ねています。
小さくちぎった餅を竹串に刺し、炭火で香ばしくあぶり、
白味噌だれをたっぷり絡めていただく――。
香ばしい香りと優しい甘みが、参拝後のひとときを特別にしてくれます。
この味を目当てに訪れる観光客も多く、通りの象徴ともいえる存在です。


通りの風景と周辺の魅力
今宮通りの西側には大徳寺の門前町が広がり、
茶の湯文化とともに栄えた静かな町並みが今も残ります。
少し歩けば船岡山公園、そして京都の街を一望できる小高い丘へ。
観光地の喧騒を離れ、古都の空気を感じながらゆったり散策できるエリアです。







静けさの中に息づく古都の記憶
今宮通りは、華やかではありませんが、
今宮神社の信仰と、門前のあぶり餅文化が今も息づく通り。
明治のころは田畑に囲まれていたこの道が、
いまでは市民と観光客が行き交う穏やかな参道になりました。
京都らしい静けさと温もりを
春や秋には観光客も訪れますが、朝や夕方は特に落ち着いた空気に包まれ、**「京都の北らしい素朴な美しさ」**を感じることができます。









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