
二年坂は、京都市東山区にある約150メートルの石畳の坂道。北側の産寧坂(三年坂)とつながり、清水寺へ向かう参道の一部として古くから親しまれてきた。
両側には格子戸の町家や土産物店、甘味処が並び、京都らしい風景が今もそのまま残っている。国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されており、世界中の観光客が訪れる京都屈指の散策スポットだ。
着物姿で歩く人、石畳をゆっくり上る人、軒先の小物に足を止める人。どこを切り取っても絵になり、まるで時代劇の中に入り込んだような気分になる。

二年坂という名前には諸説が残っている
二年坂の名前の由来にはいくつかの説がある。
清水寺へ向かう途中にあることから、産寧坂(三年坂)の手前に位置するため二年坂と呼ばれたという説が一般的。また、昔この辺りに二年坂観音が祀られていたことが由来ともいわれている。
二年坂には転ぶと二年以内に亡くなるという言い伝えがある
二年坂を訪れると必ず耳にするのが、「ここで転ぶと二年以内に亡くなる」という少し怖い言い伝え。
もちろん迷信だが、昔の人の暮らしや信仰が感じられる話として今も語り継がれている。
坂道で転ばないようにという教えから生まれた
石畳の坂道は、今でこそ整備されているが、昔は雨の日など滑りやすく危険だった。
そこで「転ばないように気をつけなさい」という戒めの意味を込めて、この言い伝えが広まったと考えられている。
今でも観光客同士で「転ばないようにね」と声を掛け合う光景が見られ、少し怖くて少し微笑ましい京都の伝説になっている。
もし転んでも近くの瓢箪屋で厄除けができる
実は、転んでしまった人のための救済策もある。
二年坂には昔から瓢箪を扱う店があり、瓢箪を買うと厄除けになるといわれている。
