九頭竜大社とは|京都・八瀬にある龍神信仰の社
京都・左京区八瀬の山あいに、静かに佇む「九頭竜大社(くずりゅうたいしゃ)」。
“龍神の社”として知られ、厄除け・開運・八方塞がり除けなどにご利益があると伝わります。
境内を9回めぐる独特の参拝作法「お千度(おせんど)」「銭洗い」でも有名です。

九頭竜大社の歴史と由緒
開祖・大西正治朗と創建の経緯
昭和29年、大西正治朗が神示を受け、龍神信仰の地として創建したのが始まりです。
「九頭竜弁財天大神」は、災厄を祓い福徳を授ける女神として信仰され、以来多くの参拝者を集めています。
“龍の気”に満ちた境内
境内には龍をモチーフとした装飾が多く、手水舎の龍の口から流れ出る御霊水や、蛇石、御神木など、随所に清浄な気が満ちています。
訪れるだけでも心身が整うような不思議な空気を感じられます。
独特の参拝作法「お千度(おせんど)」
九頭竜大社のお千度とは?
この神社の最大の特徴は、本殿を中心に時計回りに9回巡拝する「お千度」。
九頭竜の力にあやかり、厄を祓い、願いを叶えるための特別な祈りの形とされています。
お千度の流れ
- 手水舎で身を清める
- 社務所でローソクと線香を受け取る
- 本殿で二拝・四拍手・一拝の後、願いを唱える
- お千度棒を持って境内を時計回りに9回巡る
- 最後に再び本殿で感謝の祈りを捧げる
巡拝する箇所は、「ご本殿」「九頭竜絵」「蛇石」「御神木」「旧本殿跡」など、龍神にまつわるパワースポットをめぐる形になります。
境内の見どころ
蛇石(じゃせき)
本殿左手にある大きな石。
白蛇が宿るとされ、「金運」「福徳」「人望」を授かる石として多くの人が手を合わせます。
御神木と御発祥の地
初代御神木と現在の御神木が並び立つ姿は、九頭竜大社の信仰の象徴。
また「御発祥の石碑」は、創建当時のエネルギーが宿る場所として静かな人気を集めています。
龍の手水舎
龍の口から流れ出る御霊水で手を清め、心を整えてから参拝を。
その清らかな水は、まさに龍神の恵みを感じる瞬間です。
銭洗いで金運上昇を祈る

銭洗いとは
九頭竜大社には、**「銭洗い池」または「銭洗いの御霊水」**と呼ばれる金運祈願のスポットがあります。
龍神の御霊水でお金を洗い清めることで、
「金運が巡る」「浄化されて新しい運が開く」と信じられています。
銭洗いの方法
- 社務所で「銭洗い用の笊(ざる)」をお借りします。
- 参拝を済ませた後、手水舎や指定の御霊水の場へ。
- 笊にお金(主に小銭やお札)を入れて、龍神の水で静かに洗い清めます。
- 洗ったお金は「使うことで運が回る」と言われています。
→ 財布にしまわず、近いうちに気持ちよく使うのが良いとされています。



ご利益とポイント
- 金運上昇、商売繁盛、財運招福
- 龍の水で洗う瞬間に「ありがとう」と感謝を込めるのが大切。
- 境内の清らかな空気の中で静かに行うと、心まで浄化されるような感覚があります。
ご利益と授与品
主なご利益
- 八方塞がり除け
- 厄除け
- 開運招福
- 金運上昇
授与品・お守り
お千度を終えたあとに授与される「八方除守」や「昇竜クリスタル」、
“おみくじ”は大吉・中吉の代わりに「神様からの言葉」が記されており、心に響く内容として評判です。
アクセス・行き方
公共交通機関でのアクセス
- 地下鉄烏丸線「国際会館駅」から京都バス19系統「大原」行き →「九頭竜弁天前」下車すぐ。
- 比叡山方面や大原観光の途中に立ち寄るのもおすすめ。
車でのアクセス
- 京都東ICから約40分。
- 駐車場は境内隣接で無料。紅葉シーズンはやや混雑します。
参拝のベストタイムと所要時間
服装:坂道や段差が多いため、歩きやすい靴で訪れるのが安心です。
おすすめ時間帯:午前中〜15時頃(夕方は授与所が閉まる場合あり)
所要時間:お千度を含めて30〜40分程度。